『だるまちゃんとてんぐちゃん』かこさとし
「あっこのイラスト見たことある!」
記憶に残るやさしい絵 ー追悼ーかこさとしさん
2018年5月、92歳で亡くなった加古里子(かこさとし)さん。
今、話題の絵本作家ヨシタケシンスケさんも、かこ先生の絵本を見て刺激を受けたと言っています。
『だるまちゃんとてんぐちゃん』は、
だるまちゃんが、てんぐちゃんのうちわや帽子、はき物、
そして長〜い鼻までも欲しがるお話です。
それらが欲しくなるたび、だるまちゃんは家に帰って、
「てんぐちゃんのような〇〇がほしいよう」
とお父さんのだるまどんに言います。
私が好きなのは、このだるまどん。
強面なのに、だるまちゃんが欲しいと言ったものを
家中探して集めてくれる。笑
「今、時間がないから!」
「自分で探しなさい!」
と、忙しい現代社会で言ってしまいそうな親のセリフでは
ないのです。(反省…)
しまいには、長〜い鼻が欲しいと言ったのに、
だるまどんは花をたくさん用意してくれます。
(勘違いもかわいい!笑)
世のお父さんも、はりきりすぎてヘマをしたりしますよね。笑
そして、てんぐちゃんがやさしい!
だるまちゃんが自分のマネをして見せてくるたび、
「ずいぶんすてきな〇〇になったね!」
と褒めてくれます。
そういえば、
子どもって、自分のアイデアをマネされるとすごく怒りませんか。笑
ニコニコ顔で褒めてくれるてんぐちゃんは、心が広いのですね。
かこさとしさんの本だと、この2冊が大好きです。
『どろぼうがっこう』は、
読み聞かせをした子ども達がどハマり。
授業中、静かに廊下を歩かなきゃいけないときに、
子「くまさかせんせー!(大声)」
先「しーっ!なんだ!(小声)」
と言って、かなり遊びました。
もう演劇発表できそうなくらい(笑)
子どもを虜にする作品を作ってくれたかこさんに感謝です。
いつまでも、親から子へ語り継がれる作品であってほしいですね。