『このあとどうしちゃおう』ヨシタケシンスケ
“死について,もっとカジュアルに考える”
今日紹介するのは、この本です。
書店で見たよっていう方もいると思います。
ヨシタケシンスケさん
27歳の時にお母様を亡くされ、
その数年後にお父様も亡くされたそうです。
この本には、
リーフレットのおまけが付いていて、
ヨシタケさんのインタビューと
描きおろし4コマ漫画も楽しめます。
自分にとって大事な人に対し、
「大丈夫、きっとよくなる。」と励ますばかりで、
肩の力を抜いて死の話をできなかったことが
語られています。👇
まずは、リーフレットを読んだあと、
『このあと どうしちゃおう』を読んでみました。
以下は私が感じたこともお伝えしています。
お父さんやお母さんとも違う。
おじいちゃんは子どもにとって、どんな存在なのでしょう。
『このあとどうしちゃおう』は、
「こないだ おじいちゃんが しんじゃった。」
という書き出しではじまります。
おじいちゃんの残した
「このあと どうしちゃおう」と書かれたノートには、
まるで死ぬのが怖くない、
むしろ楽しみだそ!
くらいの世界が描かれています。
読み進めていくと、
このおじいちゃんワールドに引き込まれていきます。
想像力豊か、且つ自由度が高すぎて、
おじいちゃんが
死を怖がっていないような気さえしてきます。
「でも ちょっとまてよ。」という
男の子の言葉にドキッ。
男の子は、
本当は死ぬのが怖かったのではないかという
おじいちゃんの気持ちに感づき、
生前のおじいちゃんの孤独を心配します。
そのあと、男の子もおじいちゃんの真似をして
「このあとどうしちゃおう」ノート
を書きますが、さすが子ども。
「いきているあいだは どうしちゃおう」ノート
も同時に書き始めます。
最後、天国に行った時のために
男の子がブランコで空を飛ぶ練習をするシーンが
あります。
そこに飛んでくるビニール袋。
これを見て
ピンときてくれる子どもがいたら嬉しいです。
是非、読んでみてください。