きすけ@ブログ

好きな季節は秋。どこでもたそがれます。

『がっこうだってどきどきしてる』アダム・レックス

 

2018年 全国読書感想文コンクールの課題図書!

f:id:kanapei:20180925095219j:plain

 

『がっこうだってどきどきしてる』アダム・レックス

 

 

低学年(1・2年生)の部の課題図書に選ばれた絵本です。

特に、今年入学してきた記憶の新しい1年生にとって、

共感しやすく、感想文が書きやすい内容になっています。

 

“がっこう”にも心がある。

だから、はじめて子ども達が登校してくる日は、

学校もどきどきするのです。

 

ある女の子に、

「がっこうなんてきらい」と言われた“がっこう”は、

気持ちがトゲトゲして、

ついうっかり、非常ベルを鳴らしてしまいます。笑

 

でも、その女の子もだんだんと学校になじんで、

楽しそうにしていると、“がっこう”も嬉しくなり、

 

授業中に先生の問題に答えたり、

 

壁に画びょうで絵を貼られて、くすぐったがったりします。

 

「“がっこう”という大きな建物にも、ちゃんと気持ちがあって、

子ども達を見守ってくれているんだな。」

 

「キレイに掃除をしたら、“がっこう”は喜ぶかな。」

 

「夏休みの“がっこう”は、どんな気持ちかな。」

 

と、いろいろ想像するのが楽しい絵本です。

 

 

課題図書にも選ばれていますし、

町の図書館や、各学校の図書室にもあると思います。

 

ぜひ一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

『銀河鉄道の夜』宮沢賢治

一度は味わってほしい世界観『銀河鉄道の夜

f:id:kanapei:20180915213946j:plain

あなたは、幼少期に記憶に残っている絵本の中で、

忘れられない絵はありますか?

 

『レオレオニ』や『ねずみくんのチョッキ』、『モチモチの木』などでしょうか。

 

それとも、『だるまちゃん』、『はれときどきぶた』、『わかったさん』ですか?

 

今日は、『銀河鉄道の夜』を紹介します。

この本は、1冊2050円という価格が申し訳ないくらいの

読後感が味わえます。

 

 

  • 著者          宮沢賢治
  • 発売日       1982/12/17
  • 対象年齢    10才〜
  • 出版社       講談社
  • 味わい本
  • 友達思いやり本
  • プレゼント本

 
まずは、宮沢賢治先生。

独特の文体や表現に、今はない児童文学の才が見えます。

今後、こんな物語を書ける人が出てくるのでしょうか…。

 

そして、何といっても挿絵。

印象に強く残る素晴らしい挿絵は、切り絵で著名な藤城清治さん。

 

藤城清治さんは、

宮沢賢治先生の『風の又三郎』や『セロ弾きのゴーシュ』の挿絵も手がけています。

 

 

幼少期に見た絵は、成人しても熱く記憶に残ります。

 

その子が大人になったら、原画展に行ったりして…。

(昇仙峡 影絵の森美術館のブログを書きました。2018.9.25)

kanapei.hateblo.jp

 

小学校卒業までに、一度は味わいたい世界観。

 

親も懐かしさゆえに楽しめますし、小学生へのプレゼントにもピッタリです。

『しょうてんがいくん』 大串ゆうじ

ユーモア満載!子どもの目を引くレトロな絵

f:id:kanapei:20180917105520j:plain
 

    • 著者          大串ゆうじ
    • 発売日       2016/11/10
    • 対象年齢    4才〜
    • 出版社       偕成社

  • 2人で読める
  • 声出し100%
  • 探し絵集中本

 

 

個展での作品発表に加え、テレビや広告、

雑誌などのイラストレーションも手がける大串ゆうじさん。

 

その第1冊目となる『しょうてんがいくん』を手にとってみると、

細かい絵の隅々までにこだわりが見えてきます。

 

そのこだわりは、絵だけではありません。

 

登場人物が、

「えほう まき♀」(恵方巻)や「アマイモノガ・スキー」など、語呂合わせが面白い。

 

はじめは何のことやら思いつかない子どもも、

 

その意味と人物が頭の中でつながってピンときたとき、

 

嬉しくて何度も声に出していました。

 

兄弟や友達、親子の会話が盛り上がること間違いなし。

 

つい手に取りたくなる表紙が魅力的な絵本です。 

是非、読んでみてください。